6yauについて
これはSpeedcubing Advent Calendar 2017 - Adventar20日目の記事になります。
前回は佐島さんの「3x3 tips(主にF2L)」明日は荒木さんの「荒神新名法」となります。個人的な意見としては荒新法がいいですがそこはロマンでしょうか。ロマンは大事ですね。
6yau…yauそのもののやり方はわかってるという方がほとんどだと思いますのでyauの概要は調べるのめんどくさい抜きにして僕がどんなやり方で揃えてるのか、それ以外のやり方はあるのかなど書いていこうと思います。これから5以上の分割のやつをyauで揃えてみようとかリダクションしかやったことないなんて人向けに書こうかというなんか中途半端な感じの記事になると思います。許してください。あとすっごい遅れてごめんなさい許してください。
こんな構成でいこうかと思います。
1.両面センターの完成
2.D面クロスの完成
・別の揃え方
3.センターの完成
4.残りのエッジの完成
・別の揃え方
5.まとめとやってみての感想
そんなもんわかってるよ!というものが多くあると思いますが、どうかお付き合いください。
1.両面センターの完成
これはyauとはいわずリダクションでも基本ですね。yauの場合は自分の使っているクロスの色を揃えなきゃいけないってことだけですね。基本方針として1本ずつラインを揃えてセンターに入れます。
そうして1面が完成して対面を見た時、ちょくちょく対面に入れるべきパーツが入っていることがあります。
このU面の白とか(黄センターはそろっていてD面にあります)
こういう場合は先に対面の一本を揃えてから残りのラインを揃えていったほうがいいですね。
じゃあどこまでのパーツが対面にあったら先に対面揃えればいいんだって話になりますが僕は2個揃っていたら対面にラインを作ります。例えば…
こんなんとか…
こんな感じのものとかですかね。
これは一見すれば揃っていませんがLw U' Lw'すれば揃いますね。
さて、ではなぜこういう場合対面から揃えたほうがいいのかというと…手数がほんの少し短くなるのと僕の好みが入ってます。はい。ですのでそこまでこだわる必要はないです。対面見ないでライン揃えてからあぁなんだ…いいのあんじゃんって思うことよくありますし。
センターの揃え方はF2Lみたいに自由度が高いです。なのでこのパーツ配置ならこう動かすと動かし方を決めていればどんどん早くなります。個人的に多分割で1番楽しいパートですね。
2.D面クロスの完成
次にD面のクロスエッジを揃えますが、僕はこの時右手側にクロスセンターになるように持ち替えます。そして、この持ち方のままエッジを揃えていきます。
僕は白クロスなので右手側が白、左手側が黄色です。
この持ち方を使っているのはエッジを3つ揃えてセンターを揃えるパートに入ったとき持ち替えなくそのまま移行できるからと僕の感覚の中で早く動かせるというのがあるからですね。
クロスエッジは3つ揃える必要があるのですが、この時2つは正しい位置に、一つだけ違う位置にわざと入れます。
橙と赤は正しい位置に入っていますが緑が異なる位置に入っています。
こうすることの利点はセンターが揃え終わって最後のクロスエッジを作った後にセンターをもとに戻すことなくエッジを入れられてかつそのままエッジパートに移行できるからです。
エッジをどうやって早く見つけるかという話ですが、残念ながら特別なテクニックはなく練習していくしかないと思います。むしろ僕が教えてほしいです。FazやHaysはどこに目がついてるんでしょうか…
-
別の揃え方
さて、僕はクロスセンターを右手側になるように持ち替えますが、もちろんクロスセンターは下のままクロスエッジを揃えていくという方法もあります。
この場合の利点はクロスエッジとなるパーツがどこに行くか把握しやすいというものがあります。というのも僕の持ち方でクロスエッジを揃える場合反転手順(R U R' F R' F' R)を使わずにU2とかを使ってパーツを反転させた状態にするのでその時に別の色のパーツを見失いやすいんです…たかがU2しただけじゃないかと思うかもしれませんが、ほんとにどっか行きます。まあ僕の力不足だと思いますが…
あとクロスエッジで僕は一つだけ異なる位置に入れてますが、全部正しい位置に入れてからセンターパートに入るという方法もあります。この場合センターパートが終わって最後のクロスエッジもそろえた時クロスセンターをD面に、最後のクロスエッジのD面に入れるべき部分が正面を向くような方向に持ち替えてF' L' F L(F R F' R')をするとセンターをもとに戻すことなくエッジを入れることができます。
www.youtube.com3:33あたり
もう一つ方法があってそれは最後のクロスエッジもセンターパートに入る前にそろえてしまうという方法です。
やり方は通常通りクロスエッジ3つを作ってクロスセンターに入れた後に最後のクロスエッジを作ります。
作った後、そのままではセンターを揃えられないので対面のセンターの位置に持っていきます。
そしたらセンターを揃えていくのですがどこか一本ラインを作ったらそこにクロスエッジを置くようにすると最初のセンターを揃えるときクロスエッジが分解されてないか余計な気をあまり使わずに済みます。
赤のラインがあって、この面からクロスエッジが常にあるようにセンターを揃えます。
ただし画像のような真ん中のラインだとクロスエッジを崩すという事故がありえなくもないので一番外側のラインから揃えるといいですね。
こんな感じ。こうすると事故率がぐっとさがる
このやり方はJaydenがやっていますね…
www.youtube.com24:10あたり
クロスエッジをすぐに見つけられるようにしたい…どれほど注意深く見ても見えないときは見えないのがつらい…
3.センターの完成
センターもまた練習がものを言う場所ですね。僕は一面ずつセンターを揃えています。じゃあ一面ずつ以外は何かということですが、それぞれのセンターのラインを一本ずつ揃えていくという方法です。
画像で見てもらう通り一面だけ何も揃っていないところがあり、あとの場所は外側のラインが揃っています。何も揃っていない面を利用して内側のライン→内側のライン→外側のラインと揃えていきます。
ただし3本目は何も揃っていない面の手前の面(画像でいうと緑)は揃えないようにします。そうしないと4本目が揃えられないからです。
残った2面は普通に揃えます。
この方法を使っているのはJustin Thomasという選手で、練習ではありますが2013年頃にshengshou6でmean of 3 sub2分していますね。何をしたってPOPするshengshouでこのタイムはすさまじいと思います。
彼のyoutubeチャンネルがありまして、久々動画が上がったと思ったらマリオのスピードランでした…概要欄を見たらスピードランにはまっているようで、何個かスピードランの動画を上げたのちチャンネルを消してしまったようです。キューブの大会も出ていないようですが…今度はスピードランの世界で戦うということなのでしょうか。
4.残りのエッジの完成
ここまで来ました。ここを説明し終えれば実質6yauの説明は終わりになります。
僕の場合ですがセンターパートを終えたあたりでやっとクロスセンターをD面にするように持ち替えます。その状態で最後のクロスエッジを揃えてクロスセンターに入れて、ここでクロスが完成します。
最後のクロスエッジを揃えている時、パーツの一つがクロスセンター側にあるということがちょくちょくあります。そういう時はF2して適当に左右にずらしてまたF2すれば大丈夫です。ただこれはほかのパーツを集めてからにしたほうがいいですね。出ないと左右にずらしてF2して戻したら別のやつが入っちゃったなんてことにもなりますので。…まあこうなるの完全に僕の実力不足なんですけどね…
そのあとにエッジを揃えるのですが、僕が意識しているのはまず最初の4つはF2Lで使う色を揃えるようにしています。あと一個で揃うOLLのエッジがあっても無視してF2Lのエッジを揃えます。
別にOLLのエッジを揃えてもいいんですが、OLLエッジがすぐ揃う状態ばかりのときパリティが出た時にF2Lエッジにパリティが残ってしまうのでOLLに入ったときにパリティ処理するためF2Lエッジから揃えます。あと個人的にF2Lエッジのほうが見つけやすいです。
エッジは最初の4つはリダクションで揃え、残りの4つは後ろ二つを埋めて前だけで交換を繰り返して揃えます。
後ろ二つはただ揃ったエッジを入れるだけじゃなくF2Lとして埋めます。エッジパートが終わって333パートに入る時F2Lが2個で済むようにするためですね。
ですが、F2Lを先にやるか後にやるかぐらいの違いしかないので記録はたいして変わりません。333パートが早くできるという思い込みをすることができます。
後は前の空き2つを使い交換を繰り返すだけです。この最後の最後にOLLパリティがあったりしますがこれでパリティが終わりますようにと願いを込めてパーツ一つだけ交換する手順を回したりするのですが、大体はパリティが残ります…
あ、あと最後にOLLパリティPLLパリティの手順について説明しておきます。
OLLパリティで真ん中2列だけ反転している状態は
Rw2 3Rw2 B2 U2 3Lw Lw' U2 Rw 3Rw' U2 Rw' 3Rw U2 x U2 Rw' 3Rw U2 Lw 3Lw' x2 U2 Rw2 3Rw2
PLLパリティは
特にPLLパリティの方は使いやすいと思います。
-
別の揃え方
僕はエッジパートに入ったらクロスセンターをD面にするように持ち替えましたが、ここでエッジパートに入っても持ち替えずそのまま揃えるという方法もあります。
この揃え方の問題は反転をどうやるかなのですが、実は右手にクロスセンターの場合は
U L' U' L F' L F(U' R U R' F R' F':左手にクロスセンターの場合。大部分の人がこっちの気がする)とするとクロスエッジもセンターも崩すことなく反転することができます。
この揃え方の一番いいところは最初4つまでは実際には今お話しした反転手順を使わなくていいところだと思います。あくまで上の反転の手順を使ってないだけでちゃんと反転はさせたりしています。
さて、この反転手順を使わないやり方を説明します。右手がクロスセンターとして(手順の後の括弧内は左手がクロスセンターの時の手順を載せます)反転させるパーツが動かすセンター部分にある場合とそうでない場合について説明します。
- 動かすセンター部分にある場合
エッジセットをする部分といえばわかりやすいでしょうか。この場合の基本はそろっていないエッジをF面のL側に用意しておきます。緑をF面としてF面のU側、D側にパーツがある場合
U L' U2 L U(U' R U2 R' U')で反転します。
次にU面のF側、B側にある場合(画像でいうと赤面をFにしたときの赤青エッジです)
U L' U' L F' L F(U' R U R' F R' F')で反転します。
では、緑面がD面側、B面側にあったときはどうなのでしょうか。D面の時は画像すぐ下の手順のUがFに置き換わり、B面の時は画像すぐ下の手順のUがU'になるだけです。なので動かしやすく、見えている緑がF面のパーツの位置とU面(赤がF面)であるときのパーツの位置の場合の手順を覚えておくといいと思います。
- 動かすセンター部分にない場合
揃えたいエッジの一部がL側のどこかにあるということを指しています。
入れたいエッジをF面(画像だと緑)L側とD側に用意し、F面のL側とD側のパーツの向きが同じであれば
U L' U'(U' R U)
異なっていれば(この画像の通りの時)
U' L' U(U R U')
となります。では、D側のものがU側にあったとき(画像でいうとxと持ち替えてF面が赤になったとき)はどうでしょうか。入れたいエッジをF面L側に用意し、パーツの向きが同じであれば
U' L' U(U R U')
異なっていれば
x L U L' U'(x R' U' R U)
となります。次に揃ったエッジが隣にある場合はどうでしょうか。
赤F面、揃ったエッジU側、L側に入れるパーツで向きが同じであれば
U L' U'(U' R U)
異なっていれば(この画像の通り)
L' F' L F(R F R' F')
となります。今度は揃ったエッジがD面にあるときはどうでしょうか。パーツの向きが同じであれば
x F' L F(x F R' F')
異なっていれば
x L U L' U'(x R' U' R U)
となります。では最後に揃ったエッジが対角線上にある場合はどうでしょうか
では青をF面にして考えてみましょう。色の向きが同じであれば
x' U L' U'(x' U' R U)
異なれば
U' L' U(U R U')
となります。
手順なんて形でお話してますが正直これらはやっていけばF2Lみたいに手順を覚えて動かすのではなく理解する形で動かせると思います。ですが、そのような状態になるのに少し時間がかかるのはF2Lを知ったばかりの頃を思い出せばわかると思います。
F2Lのように発展的なものがあるわけではありませんが手順として残しておけば動きを理解する助けになるのではないかと思います。
今度はリダクション以外での揃え方になりますが、最初にエッジを2つ作って入れて交換を繰り返すといういわゆる棟梁式があります。
見る部分を狭めることによって多少手数が増えても判断の速さでカバーできるというのが特徴ですね。しかし6でやってみるとパーツが見つからない時間よりパーツをどこに入れたらいいかわからない、戸惑ってしまう時間の方がかかるのではないかと思います。
なので真ん中のエッジをすべて揃えて5のエッジ交換のようにするとリダクションとそれほど変わりなく早く揃えることができると思います。
棟梁式で揃えるとき一本ずつエッジを揃えるという指標でやっていたんですがうまくいきませんでした。しかし、途中でとりあえず真ん中2列を揃える指標にしたらリダクションと変わらないタイムが出続けたのでこの指標はおすすめだと思います!!
完全余談ですが棟梁式なんて日本だとはそう言ってますが、海外とかだとなんて言ってるんでしょうね。
5.まとめとやってみての感想
ここまで長々と読んでいただいたかもしれませんし、部分読んだだけかもしれませんがどちらにしろありがとうございました。yauって言うのは知ってるけど6でやったことないって人は僕の揃え方に倣ってできるような形とyauでがんばって揃えてる人は使ってる選手多分ほとんどいないと思うけどこういう揃え方というか意識の持ち方もあるよなんて感じでここまで書きました。
実際に僕が言える発展的なことはほぼないのでこの記事を書く意味はあるのかという気持ちでずっと書いてきましたが、まあなんだかんだ書いてよかったです。
今回は6のyauのことだけでしたがどこかで7のyauのことも書いてみたいと思います。まあおそらくほぼコピペになるかもしれませんが…。後今回の記事でここがよくわからないとかありましたらお気軽に僕に言っていただければと。なんとか納得してもらえる答えを言えるよう頑張りますので。
6yauとリダクションどこが勝ってどこが劣ってるのかスプリットを設けて比べてみたのですが、6yauはエッジの処理時間に安定性があって逆に言えばめちゃくちゃ速いタイムも遅いタイムも出にくいといえます。センターはリダクションに負けるんじゃないかと思いましたが実際は安定性に欠けるだけで出せるタイムはリダクションとほぼ変わりありませんでした。
333パートではクロスが先に揃っているから6yauが早いんじゃないかと思いましたが意外と差はなく大体2~3秒ほど6yauが早いぐらいでした。結果全体としてみればリダクションは一発があって6yauは安定している。平均すれば能力は同じといえるのではないでしょうか。
ただこれは試行回数が少ないし、偏見にまみれてるので鵜呑みにしないほうがいいです。あくまで一人の人間の考えだと思っていただければと。ただ、僕は6をyauで解くのはお勧めします。指の速さに自信のある人だったらよりお勧めします。別の解法を知っていればリダクションじゃ飽きてきた、気分を変えるためにyauでちょろっとやってみようなんて使い方もできますのでぜひ6yauをよろしくお願いします。
手順を発掘するというレベルではなく揃え方をちょっと変えたというのが僕が持つyau methodのイメージで実際この方法で4の記録は大幅に更新されたんじゃないかと思っています。別の揃え方を記事として載せたのもそれを見た人がもっといい揃え方を考えてくれるんじゃないかということを願ってやりました。ぜひ一助になればと思います。
最後に記事が大変遅れてしまい申し訳ありません。言い訳ですがプライベートでドタバタとどうすれば伝わるか相当考えてしまいまして…掲載予定が12/20がですが結局12/27
に載せるということに…いやぁ、恐ろしいものです。このような機会がまたあれば今度こそ遅れないようにしますので何卒よろしくお願いします!!